アップル端末の新たな欠陥利用してスパイウエアが侵入

[7日 ロイター] – デジタル監視団体、シチズン・ラボの研究者らは7日、米アップルの端末にイスラエル企業NSOに関連するスパイウエア「ペガサス」が侵入しているのを発見したと発表した。アップル端末に見つかった新たな欠陥が利用された。
先週、米首都ワシントンにある市民社会団体の職員が持つアップル端末を検査していた際に発見したとしている。
団体と職員の詳細は明らかにしていない。
この欠陥は、アップルのiPhoneが最新の基本ソフト(OS)「iOS」(16.6)で動いている際、ユーザーが操作しなくても情報漏洩を可能にするもの。アップルはシチズン・ラボからの報告を受けて欠陥を調査し、iOSの最新版を配布した。
シチズン・ラボは消費者に対し、ソフトウエアのアップデートを行うよう勧めている。
NSOの広報担当者はこの調査について、差し当たってコメントはないと述べた。
米政府は2021年から、政府高官やジャーナリストを監視するなどの不正行為でNSOをブラックリストに載せている。

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